北村一輝(48)が1日、東京国際フォーラムで行われたアニメ映画「プリキュアスーパースターズ!」(池田洋子監督、3月17日公開)とテレビ朝日系新アニメ「HUGっと! プリキュア」(4日から日曜午前8時半)合同会見にプリキュア2人と手をつなぎながら入場し「かわいいですね。何気に、目を見てくるので…ドキドキしますね」と照れた。

 ドラマから映画化もされた「昼顔」で、人妻と不倫する画家を演じるなどセクシーな男性を演じることの多い北村だが、12人のプリキュアが並んだ壇上を見渡して「こういう場に立つことがないので…たまらないですね」と赤面。プリキュアのかわいらしさにKOされた。

 北村は、声優初挑戦となった今作で、プリキュアの前に最大の敵として立ちはだかるウソバーッカを演じた。オファーを受けた時の感想を聞かれると「すごく、うれしかったんですよ。やりますと即、返事したのと同時に、この世界に入って良いのかと…。僕らも知っているくらいのアニメの世界に入れるのは光栄。楽しんでやろうと思った」と振り返った。

 アフレコは前日の1月31日に行った。「脚本を読んだ時は、セリフが全部『これが何だウソ』、「ウワ」、「グエッ」、「ウォッツ」とか普段、言わないことばかり」と笑った。作品については「大人になったら忘れがちなことが書かれている。子どもさんが見るということで、悪役と言っても、どこかにかわいらしさ、子どもさんたちがマネできるキャラの方が良いのかと、自分なりに考えてみました」と作品性を評価しつつ、役作りに込めた思いを明かした。

 テレビと映画の主人公キュアエールこと野乃はな役の声優・引坂理絵は、北村がウソバーッカを演じることについて聞かれ「なんてピッタリなんだろうと思ってしまって…敵イコールみたいな」と言い、笑った。それを聞いた北村は「違う、違う、違う…それは語弊がある。ウソつきみたい」と言い、慌てて見せたが、すぐに「ここだけの話、ウソばっかりついている」とジョークを飛ばして、引坂と取材陣を笑わせた。

 質疑応答で、映画のテーマにちなんで「約束したいことは?」と聞かれると、北村は「こんなところで約束したら、本当にとんでもないことになる。ウソつきになる。どうしようか? 映画を全力で盛り上げることを約束します…って模範的ですよね。ついつい、プライベートのことを考えてしまう」と、プライベートを隠しつつ、サラリと答えた。

 今後、声優としてやりたい役は? と聞かれると「(声優は)前からやってみたいと思っていて、今回の話をいただいて、うれしく思っています。実際にやってみて、すごく楽しかったのと同時に、人間の役ではなかったので口に合わせることがなかった。もう少し、人間というか普通の役をやりたい。いろいろな役をやるなら、勉強してちゃんと頑張りたい」と意欲を見せた。【村上幸将】