女優高島礼子(53)、文音(29)が8日、大阪市内で映画「おみおくり」(伊藤秀裕監督、3月24日から順次公開)の取材会と完成披露試写会の舞台あいさつを行った。

 女性版“おくりびと”とも言える女性納棺師を軸に描いた愛の物語。高島は愛する人と悲しい別れをした過去を背負う女性納棺師を演じた。役柄について「人を不幸にしてしまったという重荷をずっと背負い続けている。それを納棺師の仕事で1つずつ人を救われる気持ちにしていく。そのことで自分も救われていく」。過去をみつめながら前向きに生きる女性を熱演した。

 高島に弟子入りする女性を演じる文音(29)は歌手長渕剛(61)と女優志穂美悦子(62)の長女。文音と高島は14年放送のTBS系連続ドラマ「SAKURA~事件を聞く女~」で共演した。

 共演中、高島が偶然、長渕のコンサートに行き、あいさつすると「パパとママから、すみません、娘がお世話になります、よろしくお願いしますと言われた。いい家族だなと思いました」と振り返った。

 文音は「家族? 実は家族は仲がいい。けっこう連絡しますよ。家族のグループメールがあって、頻繁に炎上しています。親はずっといるものじゃないですから、大事にしなきゃいけない」と笑顔を見せた。

 主題歌を歌う夫婦デュオ「2VOICE(ツーボイス)」の叶央介、原順子も出席。2人は「Mr.サマータイム」などのヒット曲で知られる「サーカス」のメンバーとして長年、グループを支えてきた。

 原は「テーマは愛です」と話し、叶は「僕たちの思いだけではなく、たくさんの人の思いを僕たちの歌に重ねていただいた。こんな経験は初めて」と話した。