「中島みゆきリスペクトライブ2018 歌縁」東京公演が3日、日本武道館で行われ、研ナオコ(64)ら9組の女性アーティストが参加した。

 同ライブは15年11月、中島みゆきデビュー40周年を機に、彼女を敬愛する女性アーティストが一堂に会したのがスタート。今年が3回目となり、新たに高畑淳子(63)新妻聖子(37)半崎美子(37)が参加した。

 2月11日、ブログで第1子の妊娠を発表した新妻が歌う「糸」で開幕した。「今日はひな祭りですが、日本中でどこよりも濃い女祭りが行われると思います」。こだわりの曲として「ひまわり”SUNWARD”」を歌唱し、「この曲の歌詞に心を揺さぶられました。私が経験したことを投影できる曲」と紹介した。

 半崎は「上京してから個人で音楽活動をしているときによく聴いていました。自分を丸ごと受け入れてくれたり、奮い立たせてくれたり、数々の思い出の中にみゆきさんの歌が存在しています」と話した。「父親の反対を押し切って上京したので認めてもらうまで帰れないと思っていたけど、今日は両親が北海道から見に来てくれています」と話すと、会場から大きな拍手が起こった。「帰省」など3曲を披露した。

 女優でシャンソン歌手としても活動する高畑は、ピアノ演奏をバックに「化粧」の歌詞を朗読劇風に読み上げる独自の表現を見せた。恋愛歌を2曲披露したが、「去年の暮れ、40年ぶりにボーフレンドから電話があって、冥土の土産に会ったけど『どこがよかったんだろう』と。だから、恋に悩んでいる方も楽になる日が来ますから、気にしないでください」と訴えた。

 中島から16曲の楽曲提供を受けた研は「カーリングの石です」と自虐的に自己紹介し、会場を笑わせた。「昨年骨折したときに直筆の手紙をもらいました」といい、「汚い字が懐かしくて、『コンジョウで治して』とカタカナだったのがみゆきちゃんらしかった。あの手紙に背中を押されました」とエピソードを話した。

 最後は全出演者で「時代」を合唱。3時間の公演で全26曲を披露し、8000人の観衆を魅了した。同ライブは、全国9会場で開催される。