俳優内野聖陽(49)が5日、都内で、主演するNHK特集ドラマ「どこにもない国」(前編は24日午後9時、後編は31日午後9時)の会見に出席した。旧満州に取り残された日本人の窮状を訴えるため、海を渡り、日本人引き揚げに尽力した3人の男たちを実話ベースで描く。内野は、満州に家族を残しながら決死の思いで日本へ渡る主人公・丸山邦雄を演じる。

 第2次世界大戦について「学習して知っているつもりでいたけれど、満州引き揚げの知識は皆無だった」という内野は「150万人の日本人を助けるために立ち上がった男、これはすさまじいと思って二つ返事でやらせていただきますと答えました」とオファーを受けた理由を話した。演じる丸山について「負けないパワーに勇気づけられました」と話した。

 演じるにあたり、実際に満州から引き揚げた日本人の手記を読み、勉強したという。「図書館から満州絡みの本を借り漁りました」と明かした。

 「戦争を知らない、これからを背負っていく世代に大切なのは想像力だと思う。ドラマが学習するきっかけになれば。エンターテインメントになっているので、楽しんでもらいたい」とドラマをアピールした。

 共演の原田泰造(47)蓮佛美沙子(27)満島真之介(28)も出席した。