阿部寛(53)香川照之(52)が12日、東京・NHKで、特集ドラマ「スニッファー嗅覚捜査官 スペシャル」(21日午後10時)会見に出席した。

 同番組は13年にウクライナで制作された世界的大ヒット刑事ドラマの日本版リメーク。同局で16年10月から全7回で放送された。優れた嗅覚を持つ阿部演じる捜査官華岡信一郎と香川演じる人情派刑事小向達郎の痛快コンビがさまざな難事件に立ち向かう。今回はバイオテロに立ち向かう設定だ。阿部は「スペシャルでできてうれしい。前回やり残したことがあるので、今回は振り切ってよりいいものを作れた」と胸を張った。

 撮影は、同局の長尺ドラマとしては初の8K撮影となった。香川は「とにかく時間がかかった。前回の4Kでも時間がかかったので『もうやらない!』と思った」といい、「カメラがご機嫌斜めになって、わがままな女優さんでもいるのような現場だった。8Kで50代オジサンのしわを取ってうれしいんですかね」と会場を笑わせた。

 今回新たなキャストとして波瑠(26)が出演。「波瑠さんが新しい風を吹き込んでくれました」と阿部。香川は「最初のあいさつの時、『デンゼル・ワシントンです』とあいさつをしたら失笑されました」とエピソードを披露した。

 香川は映画「いぬやしき」会見で佐藤健が「28歳で高校生役はそろそろ厳しい」発言を引き合いにだし、「今こそ高校生役をオファーしてもらいたい。年齢を超えた高校生。スニッファー3でぜひ!」とアピールした。

 番組タイトルにかけてお互いの臭いを聞かれると阿部は「俳優として自分の分析をいつも超えてくるのでかぎきれない」といい、香川は「テルマエ・ロマエ」にかけて「古代ローマの臭い」と称した。