大森南朋(46)とEXILE AKIRA(36)のダブル主演映画「この道」(佐々部清監督、秋以降公開予定)が2月末にクランクアップを迎え、撮影が行われた箱根・富士屋ホテルでこのほど会見が行われた。同所で日本映画の撮影が行われるのは初という。

 童謡誕生100周年を記念して制作された映画で、大森が詩人北原白秋を、AKIRAが音楽家山田耕筰を演じる。女性にだらしがなく“ダメ男”だった白秋が、山田との出会いを経て変わり、関東大震災で打ちひしがれた子どもたちを元気づけようと童謡の制作に乗り出す姿を描く。

 この日は、物語のクライマックスとなるパーティーシーンの撮影が行われた。白秋が、羽田美智子(49)演じる与謝野晶子からねぎらいの言葉をもらい、うれしさから号泣するシーン。撮影は快調に進み、無事にオールアップを迎えた。会見で大森は「とにかく現場が最強だったので、すばらしい作品になると思います」。AKIRAは「偉人伝というより、音楽を支えてきた人の青春物語。熱く、温かい映画になっているはずです」と自信をのぞかせた。共演は貫地谷しほり、松本若菜、柳沢慎吾、松重豊ら。