TOKIO長瀬智也(39)が23日、都内で行われた主演映画「空飛ぶタイヤ」(6月15日公開、本木克英監督)のプレミアイベントに出席した。

 池井戸潤氏の同名小説が原作の社会派映画で、大企業に立ち向かう運送会社の社長、赤松徳郎を演じる。「この作品のメッセージに共感しまして、それを皆さんに届けるためだけに頑張ってきたような気がします」とあいさつ。「社会を描いていますけど、僕らの社会や、皆さんが感じる社会の問題に通じるものに触れられる作品になっているんじゃないかと思います。思い通りに行かずストレスがある中で、最後に爽快な逆転劇を見ていただき、気持ちよく映画館を出られるような作品になっています」と力を込めた。

 共演のディーン・フジオカ(37)は「最後は大逆転でスカッとする、希望の持てるような、前を向く勇気を持てる作品じゃないかと思います」とアピール。「雪だるま式に、ねずみ講式に、多くの人に届くといいなと思います! 皆様もメディアの方々も、よろしくお願いいたします」と呼びかけた。高橋一生(37)は「周りに流されてしまったり、足が震えてしまうこともあるかもしれませんが、一歩を踏み出すきっかけになる作品だと思います。見て感じてくださったらうれしいです」と話した。

 この日は、自身の「守りたいもの」を聞かれた。長瀬は「やっぱり、愛する人じゃないですかね」と答えた上で、「いれば、ですけどね」と笑った。「赤松のように家族がいれば、というのは思いましたね」と続け、「あとは、寺脇(康文)さんを守りたいですね。できることがあれば守ります。本当にお世話になったので。長生きしてください」と話し、同席した寺脇から「え、俺!?」と驚かれた。

 「守りたいもの」について、ディーンは「愛する人っていう意味では、家族ですね。子どもたちとか。命をかけて。何かあった時に、頑張らなきゃって思いますよね」と回答。高橋は「想像力、ですかね。自分がどう思うかっていうよりも、相手の立場に立ってなるべく想像するようにしたいですね」と答えた。

 舞台あいさつの最後に、長瀬は「生きていく中で、僕らが避けて通れない、目に見えないものがたくさんあります。僕もなんとなくそれを感じていますし、キャストの方々も、監督も、感じているところがあって、それが1つの塊になった作品です」と説明。「きれいごとも言いたくないですし、純粋に皆さんが見て感じてくださったものがこの作品だと思います。それが池井戸先生が僕らに与えてくれたメッセージなんじゃないかと思います」とスピーチして、拍手を浴びた。

 この日はディーン、高橋とともにちょうネクタイを締めてスーツ姿で登場。3人でレッドカーペットを歩き、女性ファンに笑顔で手を振ったり、ハイタッチをする一幕もあり、黄色い歓声を浴びた。深田恭子(35)小池栄子(37)ジャニーズJr.阿部顕嵐(20)らも出席した。