波瑠(26)鈴木京香(49)共演のテレビ朝日系連続ドラマ「未解決の女 警視庁文書捜査官」(木曜午後9時)の第3回が3日に放送され、平均視聴率が11・6%(関東地区)だったことが7日、ビデオリサーチの調べで分かった。初回は14・7%、第2回は12・8だった。

 今回は「百人一首」が題材となった。

 ある日、百人一首を研究していた女子大生の佳織(福原遥)が白昼の駅前駐輪場で刺殺されてしまう。目撃情報もあったが、被疑者を捕まえることはできなかった。佳織は百人一首の札を持ったまま絶命していたが、その意味は不明のままだった。通り魔による凶行とみなされ、未解決事件とされた。

 それから5年、腕に「MISEBAYANA」と記されたタトゥーが入った男が殺された。男はかつて、佳織と交際していた会社員だった。2つの事件に関連はあるのか、被疑者は誰なのか。特命捜査対策室・第6係の矢代朋(波瑠)が捜査を始め、佳織が持っていた百人一首の箱に「間違ったもの」が入っていたという情報を得る。

 文字フェチの刑事、鳴海理沙(鈴木京香)は、その「間違ったもの」と、佳織の日記に頻出する言葉を分析し、佳織の知られざる一面を推察。さらに、箱の中にあるべき1枚がないことに気づいた2人は、佳織の百人一首の研究を指導していた大学教授、塚本(吉田栄作)を訪れるが、のらりくらりとかわされる。その後の捜査で、事件の根底が覆っていく。

 この作品では、鈴木が演じる鳴海刑事に象徴されるように、「文字」が物語のカギを握っている。鈴木は放送に先立って行われた制作発表の場で、「文字」にまつわるエピソードを語った。「せっかちな性格なので、字がへたなんです」と謙遜しながら、「いまだに消しゴム付きのシャープペンシルで書いています」と意外な一面を明かした。「いつか万年筆でかっこよく書きたい。憧れています」と言って笑った。実際に、いつか使おうと思って、いただき物の3本の万年筆が“待機”しているという。