鈴木亮平主演のNHK大河ドラマ「西郷どん」(日曜午後8時)27日放送の第20話の平均視聴率が12・2%(関東地区)だったことが28日、ビデオリサーチの調べで分かった。前週視聴率は13・7%だった。最高視聴率は第5話の15・5%。

 主演の鈴木亮平(33)が「大河を背負う覚悟をしっかり持ち、西郷さんに負けないように西郷隆盛という大きな男に相撲を挑む覚悟」と語った作品。脚本の中園みほ氏は「原作に師弟愛、男女の愛、ボーイズラブまでラブストーリーがちりばめられています」と、大河史上初のボーイズラブを描く可能性を示している。

 第20話は、 吉之助(鈴木亮平)は愛加那(二階堂ふみ)と結婚し島で生きていくことを決意した。話は1年前にさかのぼる。薩摩藩では島津斉興(鹿賀丈史)が復権、斉彬(渡辺謙)の政(まつりごと)をことごとく否定していった。そのため、有馬新七(増田修一朗)ら精忠組の過激派は不満を募らせる。一方、正助(瑛太)は久光(青木崇高)に接近し、少しずつ信頼を得て頭角を現していった。しばらくして斉興は死去、久光は国父として藩の実権を握る。精忠組の過激派は脱藩を企てるが、正助の報告を聞いた久光に止められる。有村俊斎(高橋光臣)らは正助が自分達を裏切ってると考え問い詰めるが、吉之助を復帰させるための行動だと知り誤解は解ける。しかし新七は納得しなかった。正助は吉之助のように皆を束ねることができず、落ち込む。そして愛加那との幸せな生活を送っていた吉之助のもとへ、江戸で井伊直弼(佐野史郎)が桜田門外で命を落としたとの知らせが入る、という内容だった。