昨年5月、大阪市内で少女と飲酒し不適切な関係を持ったとして、無期限活動停止中の俳優小出恵介(34)の所属事務所アミューズは4日、小出との専属契約が同日付で終了したと発表した。

 事件を受け、NHKの主演ドラマが放送中止になるなど、出演作の放送中止や撮りなおしなどをめぐり、賠償問題も発生。また、小出は大阪府青少年健全育成条例違反の疑いで昨年9月に書類送検され、同12月に不起訴処分となった。同事務所は「話し合いを重ねた結果、双方合意のもと」と、円満退社を強調。この時期に契約終了となったのは「関係各所へのおわびと賠償問題に、一定のメドがついたため」と説明した。

 小出は直筆署名入りの文書を発表。「自分の行動を真摯(しんし)に受け止め、所属事務所と話し合い、このたび、所属事務所を離れ、個人として活動させていただくことで、合意に至りました」と、俳優活動を続けていく意向を示した。関係者によると、現在、話を進めている仕事はないという。小出は「初心に戻り、自らを律しながらいろいろな経験を積んで視野を広げ、少しずつ歩んでいければと思っております。またいつの日か、一表現者として、皆様の前に姿をお見せすることができればと思っております」と、将来的な仕事復帰を目指している。

 少女と飲酒し不適切な関係を持ったことで、イメージダウンは免れず、俳優としての今後は厳しい状況にある。大手事務所を離れることに、小出の代理人は「本人も覚悟の上です」と話している。