原作者が中国や韓国を侮辱するヘイトスピーチをツイッターで繰り返していたことが騒動となり、声優陣が次々と降板する騒動となっていたライトノベルのアニメ化作品「二度目の人生を異世界で」の放送と制作が中止された。6日夜、アニメの製作委員会が公式サイトで発表した。

 「アニメ化中止のお知らせ アニメ化発表以来、一連の事案を重く受け止め、本アニメの放送及び製作の中止をお知らせ致します。みなさま、及び本作品の制作に関わった方々には多大なるご迷惑、ご心配をおかけしました事、心よりお詫び申し上げます。『二度目の人生を異世界で』製作委員会」(原文のまま)

 「二度目の人生を異世界で」は人気ライトノベルで、10月にアニメの放送が開始予定だったが、原作者のまいん氏がツイッターでヘイトスピーチを繰り返したことが問題視された。そして、アニメに出演予定だった声優の増田俊樹、山下七海、中島愛、安野希世乃らが6日、SNSや公式サイトで降板を発表した。

 まいん氏は騒動を受け、ツイッターで

 「事実関係を正確に把握せず、深い考えもなく行った発言ではありますが、行きすぎた内容であったことを深く反省しており、不快に思われた皆さまのお許しを頂けるとは思っておりませんが、心より謝罪させて頂きたいと思います」

 「また自著『二度目の人生を異世界で』の一部表現に関しても、自らの拙い文章表現と軽率な発言により、不快感を与える文章となってしまっていることを、併せてお詫びいたします」

 「そのため『小説家になろう』上の該当する箇所の公開を停止し、二度と皆様に不快な思いをさせることの無いよう改めて内容を精査いたします。また、書籍版に関しても、該当書籍の修正を行えないか、出版社と相談いたします」

などと謝罪ツイートを繰り返した。その上で

 「ツイッターは、ツイートすべてを削除することに加え、悔悟の念を込め、この謝罪文の周知ののち、当アカウントも廃止致します」

とツイッターアカウントの廃止も宣言していた。