上方落語家桂文珍(69)が13日、大阪市内で毎夏恒例の独演会「桂文珍独演会」(8月8日、なんばグランド花月)を発表した。

 PR会見では時事ネタを盛り込みながら笑いをとる文珍らしく、米朝首脳会談の合意文書を模した黒いクリアファイルを持参した。自筆のサインと落語会のチラシを入れたファイルを広げ「さきほど署名を致しました。8月8日に落語会を開催する声明を発表します」と笑わせた。

 36回目となる今回は、創作ネタ「らくだが来た」、「星野屋」など3席を披露する。ゲストには柳家喬太郎を招く。

 「らくだ-」の内容についての質問に「内容については明らかにするつもりはございません。情報公開は控えています」と笑わせながら「トランプ氏が使う言葉で有名になったフェイクニュース。情報の中で右往左往する人間をちょっと笑いに変えてみたい。そんなはなしでございます」と演目の内容を説明した。

 今年で70歳を迎えるが「先輩からは、はなし家は60代やと聞いていた。自分の実感としては70代が黄金期。ここから10年が一番おもしろいんじゃないかと思っている」と胸を張った。

 20年東京五輪に合わせての計画も明かした。「アスリートたちのオリンピックが行われるとき、言葉のアスリートとして大きな催しを考えています。まあ、そこまで命があればですが」と笑顔で見せた。