井上真央(31)が22日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた映画「焼肉ドラゴン」(鄭義信監督)初日舞台あいさつで、大泉洋(45)が共演した韓国の俳優キム・サンホ(47)が来日した際、一緒に飲んで酔った揚げ句“日韓相撲対決”を仕掛けたものの、1人で相撲のポーズを取っていただけで全く相手にされず“独り相撲”をしていたと暴露された。

 大泉は、キムが来日した際、会いに行って会食をともにしたが、キムから「映画会社のお金を使って、飯食べにきたんだろう」などと言われたという。その後、酒を酌み交わす中、大泉は酔っぱらい「ジャパニーズ相撲!」と言い、キムに相撲勝負を挑んだという。大泉は「私、酔うとどうしてか相撲、取っちゃうんですよ。キム・サンホさんと」と照れ笑いを浮かべた。

 すると、井上が「『ジャパニーズ相撲』、『ジャパニーズ受け身』って言って1人でやってるけど、アボジ(キム)は一切、見ていない」と笑いながら、その時の様子を暴露した。

 大泉は「(飲み会翌日の)朝、こいつ動画を送ってくる。日韓の対決、実現しなかったの? お前、笑ってただけ?」と突っ込むと、井上は「私は、ひっそり動画を撮っただけ。(大泉は)カギ、なくしましたしね」と笑った。

 司会が「DVD化の時、特典映像にしたら?」と突っ込むと、大泉は「アホか、俺だって見てないんだから」と「ジャパニーズ相撲」動画の完成版は見ていないと強調。井上は「『Youtube』で」と今後の公開を予告? した。

 「焼肉ドラゴン」は、劇作家の鄭義信監督(60)が、08年に日本の新国立劇場と韓国の芸術の殿堂のコラボレーションで原作、脚本を担当し、製作した舞台の映画化作品だ。高度経済成長期の1969年(昭44)の大阪・伊丹空港近くの集落を舞台に、小さな焼き肉店を営む在日韓国人の一家が、故郷を奪われながらも力強く生きる姿を描いた。舞台は国内の主要演劇賞を受賞し、チケットが取れない観客が続出し11年、16年に再演された。

 鄭氏は映画の脚本家としても、93年の映画「月はどっちに出ている」(崔洋一監督)でキネマ旬報ベストテン脚本賞、98年「愛を乞うひと」(平山秀幸監督)で日本アカデミー賞最優秀脚本賞などを受賞した。その鄭氏が今回、自ら初の映画監督を務めた。

 この日は真木よう子(35)、桜庭ななみ(25)、大谷亮平(37)大江晋平(18)が登壇した。【村上幸将】