EXILE一族の9人組ダンス&ボーカルグループ、FANTASTICSのパフォーマー中尾翔太さんが6日午前7時23分、都内の病院で亡くなった。22歳だった。所属事務所LDHが8日、公式サイトで発表した。

 将来を嘱望されたパフォーマーが、志半ばで逝った。中尾さんは、昨年末から体調不良が続き、イベントなどを欠席。医療機関で精密検査を行ったところ、胃にがんが見つかった。今年3月に活動休止を発表。中尾さんは「1日でも早く治して、また活動出来るように、1日1日を全力で頑張りたいと思います!」とつづって、闘病生活に入った。一時は退院し、ステージ復帰こそなかったが、TBS系「週刊EXILE」などで元気な姿も見せていたが、帰らぬ人となった。

 中尾さんは幼少期からダンスを始め、12年からLDH運営のスクールを経て、16年12月に同グループに結成と同時に加入。全国のショッピングモールを巡る「武者修行」をしながら、デビューを目指していた。同じ名古屋出身で、10代の頃から知り合いだった三代目J Soul Brothers岩田剛典(29)は「キッズ時代から群を抜いてセンスと才能がありました」と語る逸材だった。

 所属事務所会長のHIRO(49)は、メンバーとのLINEのやりとりの中でも、中尾さんが最後まで明るく振る舞っていたことを明かしつつ「翔太に出会えたことに感謝の気持ちでいっぱい。あとは僕らが翔太の夢を受け継ぎ、翔太の夢を必ずかなえます」と悼んだ。葬儀は家族の意向により親族、関係者のみで執り行われ、後日ファンに向けてお別れの会が開かれる。