俳優山崎賢人(23)が初めて医師役に挑戦する、主演のフジテレビ系連続ドラマ「グッド・ドクター」(木曜午後10時)が12日にスタートする。

 自閉症でコミュニケーション能力に難があるが、驚異的な記憶力を持つサヴァン症候群の青年医師・新堂湊(山崎)は、レジデントと呼ばれる研修医として東郷記念病院に勤務することになる。朝の通勤時間帯。湊は初出勤のバスに揺られていた。

 その頃、東郷記念病院の小児外科医の瀬戸夏美(上野樹里)は、小児外科主任の高山誠司(藤木直人)らと会議に出席していた。議題は人件費削減などによる改善策。理事長の東郷美智(中村ゆり)に採算性が悪いと指摘された小児外科の科長の間宮啓介(戸次重幸)は、ただでさえ人員が足りないと悲鳴をあげる。

 高山も赤字とはいえ小児病棟が減少している中、自分たちの科は子どもたちの最後のとりでだと反論。高山の意見に賛成する病院長の司賀明(柄本明)は人員不足の小児科に今日から新しいレジデントとして、湊を招くと告げる。副院長の猪口隆之介(板尾創路)は黙って双方の意見を聞いていた。

 湊は大学を首席で卒業していたが、司賀はひとつだけ問題があると提示。自閉症でコミュニケーションに難があることを明かす。医師たちは反対するが、司賀はサヴァン症候群でもあるの湊の医師としての能力を高く評価している。

 湊が通勤バスを降りると事故が発生、子どもがけがをして倒れていた。通りがかりの医師が診察するが、湊は彼の手順を止めて自ら応急処置を施す。湊が子どもの処置を終えた時、救急車が到着。湊は子供に付き添って、救急車で乗り込まされる。ERからの連絡で、けがした子供を迎える態勢を整えていた夏美の前で、湊が救急車から降りてくる。

 「救命病棟24時」「コード・ブルー」「ナースのお仕事」などのフジテレビの病院もののドラマ、そして懐かしの「いい人。」を、ぶっ込んだドラマだ。イケメンの山崎が、ひとつ間違えると大変なことになる難しい役を十二分にこなしている。病気を抱えた子供と、その母親のくだりは涙なしでは見られない。

 超懐かしの「母と子のフジテレビ」というキャッチフレーズを思い出した(笑い)。【小谷野俊哉】