AKB48チーム8山田菜々美(19=兵庫)が28日、東京・ユーロスペース渋谷で、映画「黒看」(8月4日公開、山田雅史監督)の先行上映会に出席した。

 務める病院になぞの妖気をまとった患者が入院し、負の感情を受け止める看護師「黒看」が看護に当たる、実話をもとにしたホラー作品。映画初出演ながら、初主演を務めた山田は、客席で、ファンとともに作品を見た後に、劇中衣装の白衣姿で登壇。「映画館でホラー映画を見るのが初めてで、それが自分の主演映画という…(苦笑い)。ファンの方々より自分が驚いていた気がする」と、怖がりながらの鑑賞だったことを告白した。

 作品のテーマは「人は生きている限り恨みを買う」。MCから「チーム8メンバーから恨みを買っていますか?」と直球すぎる質問が飛ぶと、山田は「うら、うら…」と明らかに動揺した。「(チームメートの)大西桃香ちゃんに、『お祭りに行こう』と誘われていたんですよ。でも集合時間から4時間すぎくらいに起きちゃって、がっつり恨みを買われたかな」と、ずぼらすぎるエピソードを披露。大西からは「悲しい顔で『行きたかったな』って言われました」と申し訳なさそうに話していた。

 現場ではホラー映画らしからぬ、笑えるエピソードも続出した。黒看役の百川晴香(22)は、血を吐いた場面の撮影後、そのままメイクを落とさず、帰り道にコンビニに寄ってしまったという。「メイク落としを持っていなくて、血だらけのままコンビニに入っていきました。ハロウィンみたいな気分でした(笑い)」。

 映画初出演となったコントユニット大人のカフェの伊達さんは、子役俳優に痛烈なダメ出しを食らったことを明かした。「子役の方が、休憩中に僕を指さして、『あんた声が小さいよ』と言って…。休憩中はすごく明るい子で、父親役の方も『なついてくれなくて、お前、父親じゃねえと言われた』って。とてもフランクな子でした」と、大人たちがタジタジになっていたことを明かすと、場内は大爆笑に包まれた。また、「元カノをタコ殴りにするシーンで、山田監督がめちゃくちゃ笑ってた。死ぬほど笑ってました。『もっと長くやって』と言われたのに、実際に見たら結構、削られてた」と首をひねると、山田監督は「殴り方がちょっとおもしろくて…」と理由を明かしていた。

 イベントにはサプライズゲストに、主題歌「マスカレイド」を歌う新田恵海(32)が登壇した。自称ビビリの新田は、「もしホラー映画出演の依頼が来たら?」と問われると、「怖い思いをするんですよね…。怖かったら固まるかもしれないけど、チャレンジしてみたい」と話していた。