韓国の男性７人組ヒップホップグループ、ＢＴＳ（防弾少年団）が、日本初のドームツアーを開催することが３０日、分かった。所属事務所が発表した。８月２５日に韓国でスタートするワールドツアーの日本公演として、東京と大阪、名古屋、福岡の４都市で９公演を実施。３８万人を動員する予定だ。

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　ＢＴＳの魅力は、最先端の音楽と完成度の高いパフォーマンス、そしてＳＮＳを駆使したＰＲ活動にある。

　デビュー当初からメンバーが楽曲制作に関わってきた。暴力や性、どう生きるべきかなど、１０代の悩みをストレートに歌詞につづったことが同世代の共感を得た。音楽性はヒップホップが中心も「最もトレンディーな音楽ジャンルは何か」を常に模索。国籍や文化に関係なく、聞く人の心に届くメロディーを求めてきた。１５年ごろからはポップス系の大衆メロディーの曲も増やし、それがファン層の拡大にも一役買っている。

　一糸乱れぬダンスパフォーマンスも特徴だが、高い完成度を維持するための猛特訓は広く知られている。

　事務所はＳＮＳを強く意識。ＹｏｕＴｕｂｅではダンスの練習動画までアップ、ツイッターでは個々のメンバーが、プライベートまで赤裸々に明かし、それがファンの親近感や共感を呼んだ。ミュージックビデオにも力を入れ、短編映画のような完成度の高さを誇り、３億を超える再生回数を誇る曲が４作もある。

　昨年には吉本新喜劇にも挑戦。メンバーらのおちゃめな一面も人気を支えている。【松本久】