ブライダルデザイナー桂由美さん(86)が股関節の骨にひびが入り、2カ月入院していたことが1日、分かった。この日、桂さんが、大阪市内で開かれたブライダルイベント「桂由美2018グランドコレクションIN大阪」に出席し、明らかにした。

 桂さんによると、数年前から股関節を痛めており、「手術して悪化してもいけないし、と、1年半悩んでいた」そうだが、今年に入って決断し、手術を受けた。ところが術後「すごい激痛で、どうしたのかしら」と思っていたところ「股関節(患部)の下の骨にひびが入っていると分かった」という。

 その後「2カ月入院して、1カ月前にやっと退院できたばかり」だとし、近況を語った。

 この日は、イベントを椅子に座ったまま見守るだけの予定だったが、エンディングで紹介され、モデルゲストの菊地亜美(27)とともにあいさつ。そのままランウエーを、菊地に手に取られる形で歩いて退場した。

 菊地は「先生が一緒に歩かれたのでびっくりした」と、想定外の桂さんの動きに驚いた様子。桂さんは「菊地さんが思った以上にしっかりと手を握ってくれ、これなら歩けると思って歩いてしまいました」と笑いながら、振り返っていた。

 その菊地は、今年2月に5歳上の一般男性と結婚。10月半ばに大阪で挙式、披露宴を予定している。当初から「桂由美先生の衣装で式を挙げようと思っていた」ところに、今イベントのゲスト依頼が舞い込んだという。

 桂さんは「日本は長らく(結婚の)儀式と披露宴の区別がなかった。私は戦後、一生を日本のブライダル改革に捧げてきたようなもの」と言い、近年の地味婚ブームを嘆いていた。

 それだけに「菊地さんのような方がいると聞いて、まあ、うれしいと思いました」。この日は純白ウエディングと、艶やかな打ち掛け和装の2種類を菊地に用意したが、本番では「また別の(衣装)をしっかり考えています」と言う。

 桂さんは菊地の“本番衣装”について「ハイウエストで(腰高、腰細に)見せ、流行のオフショルダー(鎖骨見せ)を取り入れようと考えています」と話していた。