今年20周年を迎えた宝塚歌劇団宙組の人気スター和希(かずき)そらが2日、兵庫・宝塚バウホールでの初の主演公演「ハッスル メイツ!」初日を迎えた。13日まで。

 劇団で最も近年に生まれた宙組の歴史に、新曲も挿入したエンターテインメントショー。和希は「20歳の宙組のプチ歴史を歌とダンスでつづりたい」と言い、そのセンターに立った。

 演出は石田昌也氏が担当し、2幕構成。1幕は、宙組でこれまで上演された作品からのナンバーや、ファンからのリクエストを受けた“ヒット・メドレー”も盛り込まれた。

 宙組メンバーが、過去の上演作のキャラクターにふんしたパロディー・コーナーも設けられ、寸劇も上演。和希は、「エリザベート」の主要キャスト・ルキーニ役で登場した。

 2幕は、宙組の過去ショー作品を中心にした構成。ダンスが武器の主演・和希が、はだしで踊る場面は見せ場のひとつ。和希は「はだしで、身ひとつで伝え、表現することにしたかった。念願かないました」と話し、力強い踊りで熱い思いを体現した。