女優吉岡里帆(25)主演のフジテレビ系連続ドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」(火曜午後9時)の7日放送の第4話の視聴率が5・5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが8日、分かった。前週より0・3ポイントのダウンとなった。

 視聴率は初回から7・6、5・5、5・8%だった。

 義経えみる(吉岡)は、安定を生活を求めて東京都東区役所に就職、公務員になった。だが、最初に配属された「生活課」で待ち受けていたのは、個性豊かな職場の仲間たちと、生活保護の壮絶な現実だった。彼女が担当する110世帯の生活保護受給者たちには、知れば知るほど奥の深い、それぞれの人生があった。原作は週刊「週刊ビッグコミックスピリッツ」に連載中の柏木ハルコ氏の同名コミック。

 えみると同期の新人ケースワーカーを演じる山田裕貴(27)は「熱血マザコンケースワーカーです。原作を読んでいる時は、生きるって大変だなと思った。だけど、小さな幸せを見すごしていた、もっと苦しんでいる人がいるんだと気がつきました。友達とご飯を食べられる、家族と一緒にいられることが、幸せなことだと気がついた。この作品でケースワーカーに光が当たれば」と話している。

 7日放送の第4話では、1年前に夫のDVが原因で離婚して、生活保護を受けている岩佐朋美(安達祐実)が、えみる(吉岡)の同期の七条(山田)を訪ねて窓口へやって来る。朋美は6歳になる娘の育児をしながら求職活動にも積極的だ。

 だが、朋美の娘の咲(吉沢梨里花)と遊んでいたえみるは、咲の異変に気付く。朋美が咲をストレスのはけ口にしているのではないかと疑う。七条に相談するが「あの人なら大丈夫」と取り合わない。朋美から「面接を受けた会社に採用された」と報告があったが、それはうそだった。

 そんな朋美を心配しつつも、七条は今まで通り「負けないでほしい」「頑張ってほしい」と励ましの言葉をかける。えみるは、このままでは朋美が壊れてしまうのではと、七条と対立してしまった。