俳優山崎賢人(23)が主演のフジテレビ系連続ドラマ「グッド・ドクター」(木曜午後10時)で初の医師役に挑戦している。

 自閉症でコミュニケーション能力に難があるが、驚異的な記憶力を持つサヴァン症候群の青年医師・新堂湊(山崎)は、レジデントと呼ばれる研修医として東郷記念病院小児外科に勤務することになる。

 9日放送の第5話に、カンヌ国際映画祭でパルム・ドール(最高賞)を受賞した映画「万引き家族」(是枝裕和監督)で一家の息子役を演じた城桧吏(じょう・かいり、11)が出演する。地上波ドラマ初出演の城は、国内外から注目を集めている天才ボーイソプラノ歌手という難役に挑む。

 東郷記念病院の大部屋で、湊(山崎)や看護師の橋口太郎(浜野謙太)たちが、患者の子どもたちとテレビを食い入るように見ている。番組では天才ボーイソプラノ歌手、羽山響(城)が素晴らしい歌声を披露していた。特に患者の武智倫太朗(斎藤汰鷹)は響の大ファン。そして、倫太朗たちは院内で行われるお楽しみ会で合唱を披露することになっていた。

 その響が喉の不調を訴え、父の徹郎(三浦誠己)に伴われて東郷記念病院に来た。湊の指導医の瀬戸夏美(上野樹里)が診察すると、喉にひどい炎症を起こしていた。カンファレンス室で響の造影CT結果を見ながら意見を交わす医師たち。小児科主任の高山誠司(藤木直人)が湊に所見を求める。湊は画像から下咽頭梨状窩瘻(かいんとうりじょうかろう)と判断。高山から正解だと言われて喜ぶ。

 響には早急の手術が必要だったが、術後に高音が出なくなることが懸念されていた。夏美の説明に徹郎は、歌手である響にそんなリスクのある手術は受けさせられないと反発する。

 とりあえずは入院することになった響。それを知った倫太朗たちは大喜び。湊は倫太朗たちと響の個室に行くが、響の態度は冷たい。湊は、響を倫太朗たちの合唱に誘おうとして、徹郎の怒りを買ってしまう。さらに響の早急な手術を求めて徹郎とぶつかり、高山からは画像診断科への転科を求められてしまう。