テレビ朝日系連続ドラマ「刑事7人」(水曜午後9時)の8日第5回の平均視聴率が12・0%(関東平均)だったことが9日、ビデオリサーチの調べで分かった。

 東山紀之(51)演じる天樹悠を中心に、個性豊かな刑事たちの活躍を描く人シシリーズの第4弾。「刑事資料課」と「捜査一課12係」の二刀流で事件解決に挑む天樹が描かれる。東山のほか、倉科カナ(30)塚本高史(35)吉田鋼太郎(59)北大路欣也(75)田辺誠一(49)白洲迅(25)がメインキャストを演じる。

 第5話のゲストは小松政夫ほか。

 昭和33年夏。ナイトクラブのダンサー、亀井咲子が絞殺される。ボーイとして働いていた田畑亮介は、咲子が振り向いてくれなかったため殺したと自首する。

 それから60年。天樹悠(東山紀之)と野々村拓海(白洲迅)がいる刑事資料係に咲子の孫、加藤優美がやってくる。

 当時咲子はシングルマザーで、5歳の優美は豊橋に住む親戚に預けられていた。母親の遺品からは豊橋行きの切符が2枚と、咲子の文字で「RYOが許してくれますように」「ようやく会えますね」と書かれた短冊、そして51枚のトランプが見つかった。咲子は娘を迎えに行く矢先に殺害されたといい、優美は「真実が知りたい」と天樹たちに訴える。

 しかし事件が起きたのは60年前。犯人の田畑も出所している。片桐正敏(吉田鋼太郎)から「ほじくり返しても法じゃ裁けない」と一蹴されるが、天樹は優美が置いていったナイトクラブでの写真をじっと見つめる。

 翌朝事態は急変。優美が自宅で刺殺された。捜査により、優美が60年前の事件を調査会社に調べさせていたことが判明するが、その報告書がなくなっているという。過去を調べられたくない誰かが優美を殺したのか。事件の関係者を当たる中、天樹は出所後に居場所がわからなくなっていた田畑(小松政夫)の元を訪れる。

 吉田は4月期に放送された同局系「おっさんずラブ」で男性ながらヒロインの役どころを演じ、愛らしいキャラクターが一躍注目を集めた。東山もドラマをチェックしているといい「鋼太郎さんのすごさは幅広さ。圧倒的に優しいので、どんな芝居も受けてくれる」と笑顔。「北大路(欣也)さん、鋼太郎さんがいらっしゃるからこそ、僕は動きやすい」と先輩たちに信頼を寄せている。