上方落語協会が主催する西日本豪雨の被災者を支援する「チャリティー落語会」が16日、今夏オープンした「神戸新開地 喜楽館」で行われ、笑福亭仁智同協会会長(66)、前会長で同館名誉館長の桂文枝(75)らが出演した。

 前日と2日間行われた同会は協会理事が総出演し、落語や大喜利を披露した。

 この日の大喜利は仁智会長が司会を務め、回答者を桂文也や笑福亭仁福らが務めた「ベテラン大喜利」。参加者6人合計で約380歳というメンバーが謎かけなどに挑戦し、仁智会長がハリセンで強烈なツッコミを入れていた。

 トリで、ウクレレ片手に「ハワイの夜」を演じた文枝は、豪雨災害に1億5000万円を寄付した「嵐」を引き合いに「ジャニーズ事務所のようにはいきませんが」と笑わせながらも、「新会長の『(被災された)皆さんの役に立ちたい』という素晴らしい考えに賛同した。やれるだけのことはやりたい」と、復興への思いを話した。

 公演後には、仁智会長らが募金箱を持ち、「良ければ電車賃の残りでも」と来場者に直接呼びかけ、多くの人が募金に協力していた。

 公演収益や集まった募金は、日本赤十字社「平成30年7月豪雨災害義援金」に寄付される。