毎夏の恒例となっている「米朝一門会」が16日、大阪・サンケイホールブリーゼで行われ、桂ざこば(70)桂米団治(59)らが出演した。

 桂南光らが出演した前日に続き、最終日のこの日は、ざこばが中トリで「笠碁」を披露。昨年5月末に脳梗塞で倒れ、同夏に舞台に戻ったが昨年の同会はあいさつのみだった。

 今年は「体は元気で、しゃべりはこのようにしゃべれる」と言い、元気な姿で1席演じた。

 それでも、現在もリハビリ中だといい、前日には医師から記憶力の低下を指摘されたそうで「(落語の)途中で引っかかったり忘れたりしますけど、あんまり気にせんように。私は平気ですから」と、自虐ネタで笑わせた。

 今春から、父の故桂米朝さん(享年89)が立ち上げ、自身も所属する「米朝事務所」の代表取締役社長に就いた米団治は、トリで「どうらんの幸助」を披露。社長就任を改めて報告すると、会場からは大きな拍手が送られた。社長の仕事として、新グッズや物販の紹介もこなし、「(一門に)新しい風を」と意気込みを話した。