俳優沢村一樹(51)主演のフジテレビ系連続ドラマ「絶対零度~未然犯罪潜入捜査」(月曜午後9時)の20日放送の第7話の視聴率が10・3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と21日、分かった。前週より0・3ポイントのダウンとなった。

 視聴率は初回から10・6%、9・6%、10・8、11・7、10・4、10・6%だった。

 公安外事第二課のエリート刑事だった井沢範人(沢村)は、ある事件がきっかけで総務部資料課分室への異動を命じられる。資料課分室のメンバーは、警察内のトラブルメーカーばかりだ。だが、この資料課分室には、刑事企画課特別捜査官・東堂定春(伊藤淳史)が中心となって秘密裏に進められてきた重要プロジェクトが託されていた。日本国民のあらゆるデータを解析、過去15年分の犯罪記録と照らし合わせることによって、AIがこれから起こる重大犯罪、主に殺人を犯す可能性が高い危険人物を割り出す未然犯罪捜査システム、通称「ミハン」システムの実用化プロジェクトだった。

 20日放送の第7話では、井沢(沢村)たちミハンチームは、仲間だった田村薫(平田満)の死に大きなショックを受けていた。法で裁けない犯罪者たちにひそかに制裁を加えていた田村が、自ら死を選ぶ前に残した最後の言葉は「ミハンを必ず実現させてください」だった。その遺志を受け、東堂(伊藤)は、報告書から田村の名前を削除してミハンとの関わりを消すと、捜査の再開を指示する。

 ミハンが選び出した新たな危険人物は、実体のつかめない麻薬密売組織に関わっている疑いがあり、2カ月前に任意の取り調べを受けていた新谷啓一(小柳友)という男だった。組織のボスは「喜多野」という名前だが、それは通り名にすぎず、本名も顔もその正体は謎に包まれていた。喜多野は、ビジネスのためならちゅうちょなく人を殺す、冷徹な殺人者。新谷は、取り調べを受けた後に涼子(青野楓)という女性と結婚し、とある団地に引っ越していた。小田切たちは、向かいの棟に張り込み部屋を用意し、監視を始めた。「喜多野」の正体をつかむ手がかりは新谷しかいない。「喜多野」とはいったい誰なのか…。

 その頃、井沢は、自らの妻子を殺しながらも立証されず、別件逮捕されていた宇佐美(奥野瑛太)が、まもなく出所することを知る。そして、特殊任務中に失踪してしまった、山内のバディの桜木泉(上戸彩)の事件にも新たな真実が発見された。