11月の舞台「ピアフ」(4日~12月1日、東京・日比谷シアタークリエ)に主演する大竹しのぶ(61)に、フランスの大御所歌手シャルル・アズナヴール(94)からメッセージが届いたことが18日、分かった。シャルルは国民的歌手だったピアフに見いだされ、「帰り来ぬ青春」などのヒット曲を持つ大御所。大竹が出演するテレビ朝日系「徹子の部屋」(27日放送予定)にビデオ出演する。

 収録は南フランスの自宅で行われた。シャルルは06年にパリで「徹子の部屋」に出演。黒柳徹子(85)に「パリのプラザ・アテネでお目にかかったこと、覚えています。お元気でご活躍とのこと、とてもうれしく思います」と語りかけた。年上の恋人でもあったピアフを演じる大竹には「親愛なるしのぶさん、近くピアフを演じられるとのこと、素晴らしいです。まさにふさわしい。観客の皆さんはおそらくほとんどピアフをご存じないと思います。だからあなたは日本で最初の『ピアフ』となるのです。成功を祈っていますよ。できれば、ぜひ公演を拝見できればと思います」とエールを送った。

 ビデオを見た大竹は「優しい人ですね。舞台でもシャルルが出てきますが、演じ方も変わってくると思う。頑張らないといけませんね」と感激。25日初日の舞台「出口なし」の稽古の合間を縫っての出演だったが、「徹子の部屋」で初めてピアフの代表曲「群衆」を歌唱披露する。

 シャルルは今年5月に日本でコンサートの予定だったが、腕の骨折のため延期。9月17日に東京・NHKホール、同19日に大阪・NHK大阪ホールで公演の予定で、「その際はおふたりにもお目にかかれることを願っています」と対面を期待。大竹も「ぜひ行きたい」と楽しみにしている。