デビュー30周年を迎え、新たな歌手名で心機一転だ。歌手の野中さおりが20日、大阪市北区の日刊スポーツ新聞社を訪れ、デビュー30周年記念曲「天の川恋歌」をPRした。

 新曲では、女性の切ない恋心を、艶のある歌声でしっとりと表現している。「派手ではありませんが、切々と、女性のいちずさが表現されています」。17年に亡くなった作詞家の仁井谷俊也さんが、節目に合わせて用意してくれていたという3作の中から、野中自身が選んだ。

 「思っていた世界観にはまったんです。(近年の自身の楽曲のような)歌いあげる曲とはまた違いますが、自分の心の中で、じわじわとこの曲がエンドレスで流れてくる。『今、歌う歌だ』と感じました」。こだわって選んだ1曲に思い入れもひとしおだ。

 また、30周年を機に今作からアーティスト名を「野中彩央里」から「野中さおり」に改名。ファンからの反応も上々という。野中は「今までの名前にも愛着を持っていただいてるんですが『(ひらがなの名前で)検索しやすくなった』と喜んでいただきました」。思わぬ効果? に驚きながらも笑顔だった。

 現在は新曲のキャンペーン中。関西地区では、21日午後0時からイオン古川橋駅前店、同4時からおおとりウイングスで、店頭キャンペーンを行う予定。