昨年11月の「第30回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」グランプリに選ばれた綱啓永(つな・けいと=19)が俳優デビューすることが20日、分かった。TBS系で来月から放送される連続ドラマ「文学処女」で新入社員を演じる。かわいい雰囲気から“フェアリー男子”として注目の大型新人が、事務所所属からわずか半年で念願のドラマ出演を果たす。

 

 綱は昨年11月、日本最大規模の美男子コンテスト「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」で過去最多となった1万7293人の応募者の中からグランプリに輝いた。今年3月、大手芸能事務所ワタナベエンターテインメントに所属が決まった際「将来の夢は俳優とモデルです」と目を輝かせており、目標に向かって力強く1歩を踏み出すことになる。

 同ドラマは電子漫画サービス「LINEマンガ」で連載中の中野まや花氏による同名作品の実写版。森川葵(23)演じる恋を知らない女性編集者と、城田優(32)演じる恋ができないミステリー作家のいびつな関係から生まれる“遅咲きの恋”が描かれる、新感覚のラブストーリー。綱は、この女性編集者が勤める編集部の新入社員・川端龍之介役として出演する。

 綱が演じる川端は少し鈍感で要領が悪いが、とにかく優しい性格でポジティブに仕事を頑張るキャラクター。女性編集者と同様、恋愛経験がなく、女性への耐性がない青年だ。実際の綱もかわいい雰囲気と癒やし系のイケメンぶりから“フェアリー男子”と呼ばれており、好演が期待される。

 すでに撮影は終わっているといい、綱は「僕にとって初めてのお仕事でした。約1カ月間の撮影期間でしたが、本当に濃密な時間を過ごすことが出来ました。撮影初日は緊張をしすぎて食事もまとも出来なかったことを覚えています」と初々しくコメント。同じ所属事務所の先輩、城田と中尾暢樹(21)が出演しており、綱は「右も左もわからない自分を支えてくれて心強かったです」と2人のサポートに感謝した。

 グランプリ獲得に続き、俳優デビューを決めるなど着々と夢を実現させている綱は、さらなる成長に向け意気込んでいる。「芸能の世界に飛び込んで半年でドラマに出演できることに感謝の気持ちでいっぱいです。まだまだ役者としても1人の人間としても未熟者ですが、これからもっと場数を踏み、努力をし、見てくださる方々に勇気や感動や元気を与えられるような立派な役者になりたいと思います」と力強く語った。

 

 

◆綱啓永(つな・けいと)1998年(平10)12月24日、千葉県生まれ。千葉県在住の大学2年生。「第30回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」には母親の友人の推薦で応募。グランプリ獲得後、芸能事務所約20社の争奪戦の末、ワタナベエンターテインメント入りを決めた。身長175センチ。血液型O。

 

 ◆文学処女 TBSでは9月11日にスタート、火曜深夜1時28分放送。MBSでは9月9日にスタート、日曜深夜0時50分放送。出版社に勤める月白鹿子(森川葵)は恋愛経験がない26歳。念願の文芸編集部に配属された鹿子が担当に任命されたのは、超売れっ子ミステリー作家、加賀屋朔(城田優)だった。鹿子にとって加賀屋は、本を通して恋を知らない自分に「初恋」を教えてくれた特別な存在。現実の恋を知らなかった鹿子は徐々に加賀屋に心ひかれていく。ほか上遠野太洸、古賀哉子、田辺桃子、泉里香、河原雅彦らが出演。