1976年から続く日本で最も古い大分県由布市の映画祭「湯布院映画祭」が23日から26日までの4日間、同市湯布院町で開催される。43回目となる今年のテーマは「闘う男、九つの貌 佐藤浩市特集」。俳優佐藤浩市が出演した10本を含め、計15本が上映される。

 期間中のシンポジウムには、佐藤や俳優の井浦新が参加する。

 佐藤に関しては、23日の前夜祭で、三国連太郎さんとの共演が話題を呼んだ「美味しんぼ」(96年)をJR由布院駅前の特設劇場で野外上映する。ほかに、北海道帯広市の「ばんえい競馬」を描いた「雪に願うこと」(2006年)や、少年失踪事件を巡る最新作の「赤い雪」(18年)など。

 映画祭事務局の担当者は「全て違う監督の作品を選んだので楽しんでほしい」としている。

 これとは別に、故若松孝二監督が設立した若松プロダクションを舞台とした「止められるか、俺たちを」(18年)など5本も公開する。