欅坂46の平手友梨奈(17)が28日、都内で行われた主演映画「響 -HIBIKI-」(月川翔監督、9月14日公開)の完成披露舞台あいさつに出席した。同作関連のPRイベントなどに出席するのは初めて。

黒のブーツに緑のワンピース姿で登場。両手でマイクを握りしめ、「鮎喰響(あくい・ひびき)役を演じさせていただきました。平手友梨奈です。今日はよろしくお願いします」とあいさつし、拍手を浴びた。

映画初出演で初主演。「もともと原作を読んでいて、それからオファーが来てるよって言われました」と明かした。オファーを知った当時の心境について「あ~絶対無理だ、って思いました。初めての映画で主演だし、他の皆さんに絶対迷惑をかけるし、飽き性なので、できないなと思ってました」と振り返った。

劇中では、天才的な小説を書き、文学界に革命を及ぼす15歳の女子高生小説家、鮎喰響を演じる。高嶋政伸(51)からは「撮影初日、電話口の声だけの撮影を平手さんがされていた時に、完全に響になっていた。難しい役なのに、初日から完全に自分のものにしていて。できたら、一番弟子にしてもらいたいです!」と弟子入りを懇願された。「いやいや! 申し訳ないです…」と恐縮したが、さらに高嶋から「よろしくお願いします。今後とも長いお付き合いを!」とアピールされていた。

響は信念を曲げず、建前やごまかしを許すことができない性格で、時に暴力的な行動にも出てしまうエキセントリックな役どころ。劇中で平手に中段蹴りを食らう北村有起哉(44)は、「響がこちらに向かって歩いて来るとき、(欅坂46の)『サイレントマジョリティー』で平手が歩いていく感じでした。ひそかにそういうイメージを持ちながら楽しくやっていました。あの日、誕生日だったんですよ。最高のプレゼントでした」と明かし、平手を笑わせた。

また、劇中で跳び蹴りを決められる野間口も、「人生初の跳び蹴りを食らいました。平手さんは歩数を数えるので、この時は6歩で跳び蹴りされるんですよ。カウントダウンでした」と笑った。月川監督が「最初はワイヤでつるそうかなと思っていたんですけど、最初からものすごく打点が高かったので、なしにしました。平手さんは本番の後、『もっと高く跳べるのに』と言っていた」と明かした。平手は「リハーサルではもっと高く跳んでいたんですけど、監督がOKしたからいっか、と思って」と笑顔で振り返った。

イベントのラストで、月川監督は「平手さんと会って、物作りをする姿勢を正されました。ぜひ皆さんの感想が聞きたいので、見てください」とあいさつした。平手は「響の生き様が皆さんに届いたらいいなと思っています。今日はありがとうございました」と頭を下げ、拍手を浴びた。