女優米倉涼子(43)が10月スタートのテレビ朝日系連続ドラマ「リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~」(木曜午後9時)に主演することが28日、分かった。

「ドクターX~外科医・大門未知子~」で“失敗しない”天才医師を演じた米倉が、同枠で“スキャンダラス”な元弁護士に華麗に転身。“視聴率女王”が満を持して登場する。

米倉は資格をはく奪された元エリート弁護士、小鳥遊(たかなし)翔子を演じる。翔子は弱小弁護士を集めて事務所を開設するが、資格のない自分を「管理人」と自称し、表に立つことはない。「人を救うのに資格はいらない」という理念のもと、自由に振る舞っては部下に指示を出し、どんなに不利な訴訟でも“Victory(=勝訴)”を目指す。

資格はく奪の理由など謎は多いが、法律を悪用する人間を許さないという正義感も併せ持つグレーなヒロインだ。

同枠で第5シーズンまで続いた人気シリーズ「ドクターX」で演じた一匹おおかみの外科医から一転、今作では仲間を率いる元弁護士に挑む。自ら望んだ新作とあり、米倉は「すごい挑戦だと思って、ドキドキしています」と気持ちを新たにする。大門未知子からのイメージチェンジを図るために髪を20センチ切り落とし、人生で最短のショートカットで気持ちを入れ替えた。タイトル選びにも参加し、「最後はVサインで終わりたいね、と願いを込めました」。

演じる翔子は自由奔放なキャラクターだが「入りやすい役」と話す。「若い時には出来なかったずうずうしさ、40を過ぎたからこそ出来る“自己中”なのかな」と等身大で演じるつもりだ。

「ドクターX」で脚光を浴びた「私、失敗しないので」に変わる決めぜりふも期待されるところ。現時点では決めていないというが、マイペースな役柄だけに「どこでスイッチが入るんだろう。それがこの管理人の特殊なところです」と期待を持たせた。

人気シリーズの後を継ぐ作品だけに、プレッシャーは「キャストみんなが抱えています」と話す。続編などは考えず、今は新しい挑戦に全身全霊。最後は「自由で楽しいな、と思ってもらえるドラマを目指します」と笑顔を見せた。【遠藤尚子】