池畑慎之介の本名で俳優としても活動する歌手ピーター(66)が31日、都内で、「デビュー50周年記念スペシャルディナーショー」を開いた。

今年5月、年内で「ピーター」としての活動を卒業し、来年から1~2年休養すると発表していた。この件について、「50年間ピーターでやってきたけど、カタカナで名前を使うのがなんかむずがゆくて」と笑い、「バラエティー番組に出ても若い子になぜピーターなのかを説明するのもねぇ」と話した。

だが、「まだまだ自分が前向きだぞということで、始まりのために、1年間休養できたらいいなと思っています」と明かし、あくまでも前向きの休養を強調した。

ディナーショーでは全16曲を披露したが、池畑慎之介名義で唯一発売した曲「天狼(はぐれもの)」を美川憲一から贈られた着物で歌った。美川からは「私の名前は出さないでね」と言われたというが、ものまねすることで明かした。

この日、湯川れい子、浅丘ルリ子、古舘伊知郎、石田純一、久本雅美らそうそうたる著名人が会場に足を運んだ。

音楽評論家の湯川は「50年間見てきたけど、あれだけ人間の喜怒哀楽を表現できる人はいない。もったいない」とその才能を惜しんだ。仁科亜季子は「ピーターが行方不明になったときに、手配書がまわってきて、その顔がめちゃくちゃかっこよかったのよ。私の初恋の人なんです」と話していた。