「KinKi Kids」の堂本剛(39)が2日、京都市左京区の平安神宮で2年ぶりとなる奉納演奏「堂本剛 平安神宮ライブ2018」(8月31日から)の最終公演を開催した。

奈良市出身の堂本がライフワークとする“寺社仏閣ライブ”は、09年地元の薬師寺公演を皮切りに今年で10年目。平安神宮公演は10年から7年連続で行われていたが、昨年は発症した左耳の突発性難聴の影響により、開催発表後に中止となっていた。

この日は代表曲「空が泣くから」など全10曲を、暗闇に照らされたステージで神秘的に歌い上げた。

昨年6月の発症から、思うように音楽活動ができなかったことへの葛藤を「この平安神宮さんだけではありませんが全てのイベントに対して、僕自身の気持ちを優先することができなかった日々ばかりでした」と素直な気持ちで表現。昨年には、毎年この平安神宮公演に尽力し、堂本もたくさんのことを学んだという宮司さんが亡くなったと話し、「(今年は)必ず奉納演奏をさせていただきたいと思っていました」とさまざまな思いを胸にライブに臨んだと明かした。

難聴はまだ完治はしておらず、「いまだに耳が痛むこともある」と話したようにこの日もヘッドホンを付けての公演だった。「『こういった試練や壁というものは必ず乗り越えることができる』という思想や考えがあると思いますが、僕はどこか冷めてますのであまりそうは思っていません」と堂本らしい自らの考えを示し、「今、自分自身がこういう状況の中で何かを作るしかない。どちらかと言うと、そちらの強さを手に入れながら、今後のさまざまな表現をしていけたらと思っている。その方が堂本剛らしいと思います」と症状と向き合いながら活動していく覚悟を語った。

今公演は3日間で計1万5000人を動員。02年から続くソロライブ379公演目となったこの日で、総動員数は150万人を突破した。