俳優沢村一樹(51)主演のフジテレビ系連続ドラマ「絶対零度~未然犯罪潜入捜査」(月曜午後9時)が10日に最終回を迎え、15分拡大して放送する。

「絶対零度」シリーズのシーズン1、シーズン2に主演した女優上戸彩(32)が最終回で衝撃的に登場する。

同シリーズは、過去に連ドラで2シリーズ、スペシャルドラマで1本が上戸主演で制作されている。今シリーズでは、フジテレビの看板ドラマ枠「月9」初主演となる沢村を主人公に迎えて、「未来の犯罪を予測して捜査する」をテーマに描いてきた。

視聴率は初回から10・6、9・6、10・8、11・7、10・4、10・6、10・3、10・0、11・3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマークしている。

公安外事第二課のエリート刑事だった井沢範人(沢村)は、ある事件がきっかけで総務部資料課分室への異動を命じられる。資料課分室のメンバーは、警察内のトラブルメーカーばかりだ。だが、この資料課分室には、刑事企画課特別捜査官・東堂定春(伊藤淳史)が中心となって秘密裏に進められてきた重要プロジェクトが託されていた。日本国民のあらゆるデータを解析、過去15年分の犯罪記録と照らし合わせることによって、AIがこれから起こる重大犯罪、主に殺人を犯す可能性が高い危険人物を割り出す未然犯罪捜査システム、通称「ミハン」システムの実用化プロジェクトだった。

最終回では井沢(沢村)は、誘拐ビジネスを手がける犯行グループに拉致された山内徹(横山裕)の救出に向かう。そこには、ベトナムで死んだはずの山内のかつての相棒、桜木泉(上戸)の姿があった。桜木はすでに犯人たちを倒して拘束していたが、何故か井沢に銃を向ける。「あなたは、ミハンに組み込まれた人間?」。桜木は憎しみのまなざしで井沢にそう告げると、現場から立ち去る。

井沢は、桜木がミハンを知っていたこと、彼女の上司だった長嶋(北大路欣也)が資料課を探っていたことから、東堂(伊藤)に何かを知っているのかと尋ねる。そして東堂は、新たな危険人物を表示する。そこには「桜木泉」の名前があった。死んだと偽装し、日本に潜伏する桜木は、いったい誰を殺そうとしているのか。

桜木を捜査することになったミハンチーム。すべての発端はベトナムにある。ベトナムへと向かった井沢と山内は、桜木の事件を担当した元刑事のグエン(フォンチー)に接触。桜木は、証券会社社員の谷口正博(斉藤佑介)を追っていたことが分かる。谷口は、日本からベトナムに赴任した同社の支店長とその娘・由紀子(桜井ユキ)を爆発物を使って殺そうとしていた。谷口を射殺してそれを食い止めたのが、犯罪組織に殺された井沢の妻の元同僚だった刑事・赤川武志(須田邦裕)だった。

だが事件後、赤川はホテルの屋上から転落死。その翌日、桜木も失踪していた。謎が深まる中、ミハンと桜木の意外なつながりが浮かび上がってきた。そして、井沢は…衝撃のラストを迎える。

最終回の放送を前にアクションシーンの動画も配信されている。

〈沢村一樹バージョン〉https://www.youtube.com/watch?v=HiW3XMw5-48

〈本田翼バージョン〉https://www.youtube.com/watch?v=IqrvtXWzFzk