滝沢秀明(36)が、年内いっぱいで芸能活動を電撃引退することが12日、分かった。この日、都内で日刊スポーツなどの取材に応じた。今後は主にジャニーズJrの育成やプロデュース業などに専念し、ジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長(86)イズムの“後継者”としての道を歩む。活動休止中の今井翼(36)とのデュオ「タッキー&翼」の解散が決まったことで、大きな決断を下した形だ。

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滝沢の目配りや気配りのこまやかさは、ジャニーズ事務所でも一目置かれている。関係者によると、毎年恒例のタレントを100人以上集めるジャニー氏の誕生日会には、インカム(頭につけるトランシーバー)でJrメンバーたちに指示を送りながら、会場の進行を仕切っていたという。誰よりも早く会場入りし、駐車場での車の出入りも完璧にチェック。大先輩の近藤真彦(54)も「アイツは本当にすごい。周りが見えすぎているし、毎年キッチリ仕上げてくる」とうなる。

Jr時代には、現在は嵐や関ジャニ∞としてデビューした後輩たちをまとめ上げ、Jrだけでの東京ドーム公演も成功させるなど「Jr黄金時代」をけん引した。「リーダー的なことはジャニーズに入ってから初めてやりましたし、もともとは苦手。ただ、やるんだったらとことんやりたいというタイプではあります」。視野の広さと貪欲な性格は、引退後も生きていきそうだ。【横山慧】