“和のフルコース”公演で大阪の観客を魅了した。舞踊家の花園直道(30)が13日、NHK大阪ホールで大阪公演「華FUBUKI 百花繚乱」(昼夜2公演)を開催した。日舞、歌、三味線、ダンスなど盛りだくさんの豪華舞台に、客席も拍手喝采。ファンから「直ちゃ~ん」と歓声が飛ぶ場面もあった。

花園はMCで「“直ちゃん”でございます! 舞踊や歌、演奏など、たっぷり頑張ります。めちゃくちゃ個性的なメンバーを集めました」とあいさつ。その言葉通り、出演者には津軽三味線や和太鼓などを演奏する日本伝統芸能集団・喜楽座、大衆演劇の響ファミリー。ゲストには、音大卒で民謡や演歌、オペラも歌う松阪ゆうき、日本舞踊家の五條詠寿郎らを迎えた。

座長の大役を果たした花園は「芸能を伝え守ろうと、若い力みなぎるメンバーです」と熱く話した。

公演中盤には、鹿児島・薩摩川内市甑島(こしきじま)のご当地キャラクター「キビナゴン」と共演する場面も。花園が薩摩川内市、東大と共同開発した「きびなご体操」を紹介するコーナーで、花園も“キビナゴカラー”の銀色の着物姿で登場。オリジナル曲「きびなごレッツゴー」に合わせて、「キビナゴン」や客席と一緒に歌って踊った。一体感あふれる演出に、会場は大盛り上がりとなった。