吉本新喜劇の座長酒井藍(32)や吉田裕(39)、高井俊彦(43)、ピン芸人のひょっこりはん(31)らが14日、大阪市城東区の蒲生幼稚園で「大阪のいいとこみつけた教室」を開催した。

この取り組みは、大阪を盛り上げるために吉本芸人らが参加して制作された大阪の良い所を歌う「大阪もんのうた」を引き下げ、園児たちに自分たちの住む街、大阪の良い所を再確認してもらい、さらに大阪を好きになってもらおうという企画。

記念すべき第1回となったこの日は、3~5歳の園児約130人が参加。園児たちは大阪もんのお姉さん、お兄さんにそれぞれ扮(ふん)した酒井、高井と大阪の良い所を一緒に勉強した。サプライズでひょっこりはんが登場すると園児たちは大喜び。ひょっこり芸に大歓声が飛んでいた。

続けて、黒の衣装を身にまとった吉田が、怪人「おおさかぎらい」として登場し、ミニ新喜劇がスタート。しかし、新喜劇ばりの演技で悪役をこなす吉田に泣きだす園児が続出。「子どもたちがあんなに泣くとは思わなかった」と振り返った吉田は完全にタジタジ。「これは仕事の一環だからな、そんな目で見ないでくれ」と申し訳なさそうに演じていた。園の先生をさらった吉田を、園児の1人が乳首ドリルで退治する場面では、興奮した園児がドリル棒で容赦ない攻撃。「本物の『ドリルせんのかい』が出た」と終了後の取材で吉田は笑わせていた。

最後は出演者、園児全員で「大阪もんのうた」を振り付けを交えて踊り、何とか無事に第1回の教室を終えた。園児らは「楽しかった」「おもしろかった」と感想を話していた。

悪者を演じきった吉田は「僕だけ損している。これはもう、ちょっとの間、蒲生は来られないな」と苦笑い。「大阪もんのうた」でボーカルを務めている酒井は「みんなのこと、なめ回したくなるぐらいかわいかった。みんなで歌って踊って、大阪を好きになってくれたら」と笑顔で話した。

今後はメンバーを変えつつ、来春までに府内私立幼稚園を40カ所ほど回る予定だという。