17日に放送5000回を迎える、フジテレビ系「情報プレゼンター とくダネ!」(月~金曜午前8時)の司会を務める小倉智昭キャスター(71)が14日、会見した。16年7月28日に打ち立てた「同一司会者による全国ネットのニュース情報番組」での放送最多記録を現在も、更新中だ。

5000回も番組を続ける秘密については「スタッフに対して文句を言わない。放送終了後の反省会で、1年間に数回あるかないか。全体会議が1年に2回あるけど『このままじゃダメ』とか言うくらい。あとはスタッフのやりたいように、なるべく進行表にそって、スタッフの気持ちをくんでけんかをしない。どなったりもしない。始めた時から視聴率がいいと賞金を出して、それをためてバス旅行に行ったりもしたけど、最近はそれがないのが寂しい。面白がるスタッフが多いのと、この番組から巣立った人がいるのがうれしい。ニュースの大きさや、何を取り上げるではなく、番組って人の力だと思う」と話した。

20年のうちで「朝、起きて、行きたくないと思ったことも、辞めたいと思ったこともない」と言う。16年5月にはぼうこうがんの手術を受けたが1週間休んで復帰した。「母親が死んだ時も、知らせずに1週間後に報告した。番組では一切、つらい、悲しい表情を見せなかった。楽しい、つらいを見せない」とプロの矜持(きょうじ)を見せた。

20年の間に情報番組も大きく変わった。「各局、同じネタだと生きないんだけれど、どうしても(同時間帯の)横を見てしまう。僕らの場合はタレントですから、3カ月後にはないかも。数字が落ち込んでマネジャーに『覚悟しろよ』と言ったことも。苦しい状況を顔に出さずに、みんなで乗り越えてきた。でも、やれるところまではやりたいと思う。目標は、(20年の)東京五輪までは番組に関わりたい。聖火を持って走りたい」と意欲を見せた。そして「ただ、(改編期の)3月が、あと2回来ますから」と笑った。(おわり)