女優吉岡里帆(25)主演のフジテレビ系連続ドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」(火曜午後9時)の18日放送の最終回の視聴率が5・8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが19日、分かった。前週より0・7ポイントのアップ(ダウン)となった。

視聴率は初回から7・6、5・5、5・8、5・5、4・8、4・9、5・3、5・6、6・5%だった。

義経えみる(吉岡)は、安定を生活を求めて東京都東区役所に就職、公務員になった。だが、最初に配属された「生活課」で待ち受けていたのは、個性豊かな職場の仲間たちと、生活保護の壮絶な現実だった。彼女が担当する110世帯の生活保護受給者たちには、知れば知るほど奥の深い、それぞれの人生があった。原作は週刊「週刊ビッグコミックスピリッツ」に連載中の柏木ハルコ氏の同名コミック。

えみるの先輩ケースワーカー半田明伸を演じる井浦新(44)は「毎回さまざまなケースと向き合うことによって、こういう場合は、こう向き合っていくんだとか、ほかの方法はなかったのかとイメージすることで、僕も学びながら、演じさせていただいているという実感がありました。実際、自分の身体を動かしながらケースワーカーの仕事を見ていくと本当に大変な仕事というのが身にしみました。芝居なので撮影が終わったら、その気持ちを現場に置いていけるんですけど、実際のケースワーカーの方々は、24時間、受給者の方々と向き合っている仕事。本当に大変なことだと痛感しました」と話している。

最終回では、生活保護受給者の祖母と暮らすハルカ(永岡心花)の元に、失踪した母・梓(松本まりか)が4年ぶりに帰ってきた。梓は、認知症の母の介護をしながらハルカを育てることを理由に、自らも生活保護を申請。しかし、正式に生活保護が決定すると、母親を施設に預けて自分は再び家を空けるなど好き放題。一週間以上放置されたハルカは孤独に耐えきれず、えみる(吉岡)に助けを求めた。

ハルカは児童相談所で一時的に保護されるが、梓とはいっこうに連絡がつかない。業を煮やしたえみるは、梓の生活保護費を口座振り込みから窓口支給に変更。支給日当日、役所に乗り込んでくるであろう梓と話をしようと考えたのだ。案の定、男と連れ立ってやってきた梓は怒り心頭。約束どおり生活保護費を支払うよう、強く求めた。

一方で、娘の心配よりお金に執着する梓の様子に、えみるの怒りも爆発寸前。えみるが、ハルカは児童相談所で保護され、いずれは養護施設への入所も検討されていることを告げると、梓は顔色を変え、「施設に預ける気はない」と断固拒否。挙句、激高した梓たちは暴力に訴え、えみるの先輩の半田(井浦)と上司の京極(田中圭)が何とか押さえるという事態に。

ハルカの幸せを一番に考え、母親から引き離すべきと考えたえみるは、日を改めて梓を訪ね、再び相対する。しかし、ハルカの口からは思いがけない言葉が飛び出した。