今月15日に亡くなった故樹木希林さん(享年75)と、7月の「ジャポニズム2018」出陣祝賀会で同席し、希林さんの夫内田裕也(78)とも親交があるデザイナーのコシノジュンコ氏(79)が20日、大阪市内で、希林さんを「芯がしっかりしたすばらしい女優だった」としのんだ。

大阪府岸和田市出身のジュンコ氏はこの日、大阪の文化・芸術を世界に発信する企画の一環で、毎秋に大阪府内で主催、共催、連携してイベントを開く「大阪文化芸術FES」の取材会に出席。閉会後、7月2日の祝賀会で、希林さんと「たまたま隣だった」と明かし、車椅子に乗っていた希林さんとあいさつをかわした。その際、希林さんから「ご活躍ですね」と声をかけられ「すごくうれしかった」と振り返った。

ジュンコ氏は希林さんとの面識はなかったが、希林さんの夫、内田とはイベントなどでも共演しており、親近感は抱いていたようだ。希林さんは「年をとるほどに人は身だしなみをきれいにしないといけない」と言っていたが、ジュンコ氏があった際も「きれいにヘアスタイルをカットされていた」という。

目の病気なども隠して、女優の仕事をつとめあげてきた希林さんに「一切の愚痴を言わない。すごい人だった」と話していた。

ジュンコ氏は10月28日に大阪府庁本館で行われる「SPECTRUM of OSAKA」をプロデュースし、大阪文化芸術FESに参加する。これについては「大阪で生まれ、育った私は本当にうれしい。大阪の魅力を世界に発信したい」と意気込んだ。

同FESは今月29日のウルフルズによる「OSAKAウルフルカーニバル」(万博記念公園・もみじ川芝生広場)からスタート。10月27日の山本彩卒業コンサート(同・東の広場)など多数のプログラムが用意されている。