宝塚歌劇代表作のひとつ「エリザベート-愛と死の輪舞-」は20日、兵庫・宝塚大劇場で上演中の月組公演で、通算観客動員250万人を突破し、同組トップ珠城(たまき)りょうが「この公演で250万人のお客さまにご観劇いただきました」とあいさつした。

「エリザベート」はウィーン発のミュージカル。黄泉(よみ)の帝王トートを主人公とし、96年に一路真輝主演の雪組公演で宝塚初演された。以来、宝塚でも再演が重ねられ、今回の月組公演で10回目。10代目トートを演じている珠城は「この作品に関わってこられたすべての方々のご尽力と、そして何より、これまでずっとこの作品をご支持いただき、劇場へ足をお運びいただいたお客さまのおかげでございます」と、ファンに感謝した。

現在は、宝塚以外の外部でも上演されており、日本ミュージカル界でも大人気を得ている。その人気作で主演を務めていることについて、珠城は「これからもさらに皆さまに愛され続ける作品となりますよう、月組出演者一同、精いっぱい、心を込めて舞台をつとめてまいります」と話した。

今回の月組公演は、約6年半在位したトップ娘役愛希(まなき)れいかの退団公演でもあり、宝塚大劇場では10月1日まで。東京宝塚大劇場公演は、10月19日~11月18日に予定されている。