5人組女性アイドルグループ「ベイビーレイズJAPAN」が24日、山中湖交流プラザきららでラストライブを開催した。

会場には約4000人のファンが詰めかけた。約5時間のステージで、代表曲「夜明け Brand New Days」や「シンデレラじゃいられない」、13年にNHK朝ドラ「あまちゃん」で話題になった「暦の上ではディセンバー」など40曲以上(メドレーを含む)をパワフルに披露し、アイドル活動に終止符を打った。

ライブはグループ発足時の目標である「日本一」にかけて、富士山を臨む山中湖畔で行われた。アンコールでは、それまで雲に隠れて見えなかった富士山が顔を出すミラクルも起こった。

またアンコールでは、メンバー1人1人がマイクを握ってスピーチした。

リーダーの伝谷は「メンバーがメンバーで、ベビレがベビレでよかった」と話し、「6年間ずっと幸せとは言えない時期もあったけど、今日ここに立つことができて幸せ。5人の未来を応援してください」とファンに呼びかけた。

高見は「悔しくないと言ったらうそになるけど、後悔はしていません」と率直な思いを吐露した。続けて、涙を流しながら「本当に楽しい6年間でした。幸せなアイドル人生をありがとうございました!」と感謝を述べた。

大矢は「メッチャ楽しかった~!みんなのことメッチャ好き!私をアイドルにしてくれてありがとう!」と、最後までトレードマークの笑顔を貫いた。

最年少の渡辺は「この5人でよかった。1人でも違う誰かだったら、こんな最高な景色は見られなかった」と、6年間連れ添ったメンバーに感謝した。ファンに向けては「このライブが終わったら別の誰かを好きになるかもしれないけど、私たちを好きだった時間を絶対に忘れないで」を涙ながらに呼びかけた。

センターの林は、「私たちの決断を受け止めてくださりありがとうございます。すばらしい皆さんとライブを迎えることができて、もう何の言葉もありません。どうか今後も応援してくれたら励みになります」と話し、締めくくった。

グループは12年、現在と同じ大矢梨華子(21)伝谷英里香(22)林愛夏(23)高見奈央(21)渡辺璃生(18)の5人で「ベイビーレイズ」として結成。翌13年には「あまちゃん」内の架空アイドル「アメ横女学園芸能コース」の歌唱パートを担った「暦の上ではディセンバー」がヒットした。また結成時に掲げた「2年以内に日本武道館公演を実現できなかったら解散」の公約の下、1万3872人の署名を集めて公演を実現させるなど、アイドル界を泥臭く生き抜いてきた。しかし武道館を満員にすることができず、グループ名を「ベイビーレイズJAPAN」に改名していた。

解散理由は「全員で同じ方向を向いて活動することができないため」で、解散後も5人は引き続き事務所に所属し、女優やタレントとして個々に活動する。既に舞台が決まっているメンバーもいるといい、今後の活躍が期待される。