前回このコラムでMXテレビ「5時に夢中!」に有働由美子アナ(49)が民放生放送に初出演し、下ネタの洗礼にあっていたことを書きました。同番組のメインMCはふかわりょう(44)ですが、前回のコラムの結びでは「ふかわが戻ってからの番組の勢いと比較したい」と書きました。

ふかわが夏休みだった週は、「サマーウーマンMCフェスタ2018」と称し、月曜日に有働アナ、火曜日に元フジテレビ大島由香里アナ(34)、水曜日に元テレビ東京大橋未央アナ(40)、木曜日に元フジテレビ高橋真麻アナ(36)が出演しました。

ふかわが復帰した週と見比べてみると、これはあくまでも私の肌感覚ですが、いずれの日も取り扱うニュースの下ネタ率が高めだったように感じました。

そして今週、アシスタント上田まりえアナ(31)の代打アシスタントとして元TBS新井麻希アナ(36)や元秋田朝日放送塩地美澄アナ(36)を起用すると、これも私の肌感覚ですが、下ネタ率が増えているように感じました。ふかわが復帰した週は、たまたまスタッフの興味を引くような下ネタニュースがなかったのかもしれませんね(笑い)

地上波テレビがつまらなくなったと言われ始めてから、すでに年単位の月日が流れています。

なぜ、そんなことになってしまったのか。コンプライアンスやら、自主規制やら、スポンサー問題やらで、作り手側が1つのテーマを深く掘り下げるような番組作りができなくなってきているように感じています。最大公約数的に当たり障りのない番組が多くなり、その結果「テレビがつまらない」と言われているように感じます。

地上波というメディアが成熟した結果だと思いますが、成熟したからこそ、作り手が心から楽しめる番組を作ってほしいと思います。スタッフが心から楽しんで作った番組なのか、妥協して作った番組なのか、視聴者も作り手の温度を感じています。

「5時に夢中!」には、まさに作り手が心から楽しんでいるのを感じます。それがたまたま下ネタだったのかもしれません。少なくとも私には、「小学生時代、好きな女の子の気を引くために、下ネタを話して嫌われたな」なんて、40年も昔のことを思い出させる番組でした。