俳優山田裕貴(28)と乃木坂46の齋藤飛鳥(20)が27日、大阪市内で、主演・ヒロインを務めた映画「あの頃、君を追いかけた」(長谷川康夫監督、10月5日公開)の先行上映会で舞台あいさつに登壇した。

11年に台湾映画としてアジア各地で大ヒットを記録し今回、舞台を日本に変えて新たな物語として生まれ変わる今作。

共に登壇した長谷川監督(65)は、オールアップ後に2人が「良く泣いた」と明かし、涙の理由を質問。山田は「この作品がものすごく(自分にとって)大切で…」と熱い思いを語ったが、クールな齋藤は「私は…違います」とポツリ。山田がズッコケて驚く中、「同じ気持ちはあった」が、長谷川監督の話した号泣は否定し「(本当は)1番泣いていたのは監督」と反撃していた。

舞台あいさつ後、囲み取材に応じた2人。山田は、撮影中に齋藤のクールさを感じた場面を聞かれた。現場を盛り上げ、少しでも齋藤とうち解けようと「朝から元気に乃木坂の曲をかけて踊ったり」と工夫したという山田だったが、齋藤からは「普通に『うるさいよ』とか言われた」という。「言ったっけ?」と照れ笑いする齋藤を横目に山田は「(クールさを感じたのは)しっかり叱ってくれたところ。すごく悪い気はしない」と失敗談を交えて表現していた。

齋藤は、卒業を発表したエース西野七瀬(24)について「なな(七瀬)は昔から、みんなの先頭に立ってすごく引っ張ってくれる存在だった」と感謝。自身にとっては、今回が映画初主演となり、「私も(七瀬の)背中を見ていて、『かっこいいな』『私もそういう風にならなきゃ』と思ったり感じていた。こういう個人のお仕事で少しずつ結果を残して、グループのためになればいいなと思っています」と力強く話した。