演歌歌手小林幸子(64)が5日、新潟県長岡市山古志地域(旧山古志村)の水田で、地元の主婦や山古志小児童22人とコシヒカリの脱穀を行った。

04年に発生した中越地震からの復興を願い、「幸子田」と名付けた水田で米を作り続けて13年目。この日は、小林のことを「NGTのママ」として慕うNGT48の本間日陽(18)日下部愛菜(16)も初めて参加した。

お祝いの時に歌唱する、地元の「天神ばやし」を歌唱する児童22人に出迎えられた小林は「祈りを込めて歌ってくれてありがとう」と感激。その後に、脱穀をするコンバインに向き合った。

稲を機械に大量に入れすぎて、2度もストップさせてしまうハプニングがあったが、小林は本間と日下部と協力をしながら、不慣れな作業に汗を流した。

約500平方メートルの水田からは約180キロの米が収穫される予定だ。「今年もよいお米ができてホッとしています」と小林。新潟県村上市出身の本間は「実家が農家で、おじいちゃんやおばあちゃんが脱穀をやっているのは見ていたけど、実際にやるのは初めて」と、わらまみれになりながら奮闘。日下部は「お母さんの名前が『幸子』なんです。今日は夢みたいです」と、小林との共同作業に感激していた。

この日に参加した児童全員が、「幸子田」が始まってから誕生している。「これは続けることが大切。山古志の子どもやお母さんたちと私は、もはや『家族』です。この復興米は、私の体力の続く限りずっと続けます」と誓った。

来年に55周年を迎える小林は、年明けからのツアーと初夏の海外公演が決まっている。この日、NGTの2人が駆けつけてくれたことに「じゃ、来年は私がNGTの劇場公演に出ようかしら。もちろんミニスカートで踊りますよ」と意欲満々。これを聞いた本間も日下部も「すごく楽しそう」。“NGTのママ”の突然の参加表明に大喜びだった。