野村周平（24）がイメージとまったく違う役柄に挑戦している。フジテレビ系連続ドラマ「結婚相手は抽選で」（土曜午後11時40分）に主演し、内気でモテない潔癖性というキャラクターを演じている。ニッカンコムで２回にわたって、ドラマや自分自身のことを語ります。

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演じる宮坂龍彦は、食事に行けばウエットティッシュでテーブルを拭き、まめにマイ箸を取り出すこだわりを持ち、性格は引っ込み思案というシステムエンジニアだ。女性と同席する飲み会があっても、好きなアニメについて熱く語りすぎて、どん引きされてしまう。ところが、政府が少子化対策のために、25歳から39歳までの独身男女に抽選でお見合いを義務づける「抽選見合い結婚法」が制定され、その対象者でもあった宮坂の運命が変わっていく。

異色の設定で演じるキャラクターをどのように捉えているのか。

「問題が、いろいろある中で、僕の役も成長していく。最後には、言いたいことも言えるようになっていくし、僕自身も言いたいことをはっきり言う」

潔癖性を演じる難しさも感じた。役作りで潔癖性の人の動画を見て研究した。

「潔癖性は、僕自身には全くないこと。オタクとか、ひきこもりとか、人付き合いができないというのは想像できる。だけど、潔癖性というのは、どうやって演じたらいいか、どこまでやっていいのか分からない。やり過ぎちゃうと、何も触れなくなっちゃう。だから、難しかった。きれい好きとは、違うんだから。案外、潔癖性の人は自分の汚れは平気で、家が汚かったりするらしいです」

「オタク」については、自分にもその要素があるという。

「オタクは好きですよ。自分が好きなものについて語れる人なんですから。オタクっていうのは、褒め言葉ですよ。僕も車とか好きで、車オタクだったりするから」

ヒロインは高梨臨（29）が演じている。親のコネでラジオ局に就職したプチお嬢様という設定だ。

「高梨さんにはアドリブに付き合ってもらって、すごく楽しかった。最初から優しいお姉さんで、すばらしいです。基本、高梨ですから、低梨（ひくなし）はいなかった（笑い）」

潔癖症の設定に苦労しながらも、シャレを交えて現場を振り返る余裕はある。

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◆野村周平（のむら・しゅうへい）1993年（平5）11月14日、兵庫県生まれ。09年にアミューズ全国オーディション2009「THE　PUSH！マン～あなたの周りのイケてる子募集～」で3万1514人の仲からグランプリ。10年TBS系ドラマ「新撰組　PEACE　MAKER」で俳優デビュー。175センチ、血液型AB。