覚せい剤取締法違反(使用)の罪で東京地検に起訴された、女優三田佳子(77)の次男高橋祐也被告(38)が9日、保釈金300万円を納付し、東京・渋谷警察署から保釈された。

午後0時20分ごろ、紺のジャケットにライトブルーのシャツ、黒のジーンズに身を包み、同署を出た高橋被告は、集まった約50人の報道陣を前に深々と頭を下げ、約3秒間一礼した。報道陣からコメントを求める声を掛けられたが、一切答えることなく無言のまま、淡々とした表情で父親が運転する迎えの車に乗り込んだ。

今月1日起訴され、2日に弁護人が保釈を申請していた。東京地検は5日に保釈を認める決定をしていたが、ようやくこの日、保釈金が納付された。起訴状によると、高橋被告は9月9日ごろ、東京・渋谷区の自宅で覚醒剤を使用したとしている。同法違反の疑いで逮捕されるのは4度目。08年には、懲役1年6月の実刑判決を受けている。警視庁は引き続き、詳しい入手経路などを調べている。

同被告が逮捕された時、母の三田は「もう力及ばずの心境です。自らの責任と覚悟をもって、罪を償って生き抜いてもらいたい」などとコメントしていた。