女優黒木華(28)と俳優野村周平(24)が10日、大阪・TOHOシネマズなんばで、ダブル主演を務めた映画「ビブリア古書堂の事件手帖」(11月1日公開)試写会の公開記念舞台あいさつに、三島有紀子監督と登壇した。

シリーズ累計680万部を突破し、コミックやテレビドラマ化もされた三上延氏の同名ベストセラー小説が原作の古書探偵ミステリー。

黒木と三島監督が大阪、野村が兵庫と、登壇者全員が関西出身で、普段はあまり使わないという関西弁を全開にし、3人ともリラックスして臨んだ。

今作で黒木と野村は初共演。野村は「世間だと、うるさいとか少しチャラそうだとかいろんな偏見がありますけども」と前置きした上で、「(黒木は)絶対、僕みたいなタイプは嫌いだと思っていた」と告白。それでも実際に共演し、「優しくて、僕の話を笑顔で聞いてくれた」とひと安心したと話した。

黒木も「(野村は)空気を読みながら相手に合わせて気を使える人」と撮影を通しての印象を話した。

野村が舞台上で「ママ」と呼んでいた三島監督は「すごい素直で、人に対して本当に優しい。チャラチャラしているように見えて、実は本当にいろんなことを考えている」と野村をベタ褒め。照れる野村は「監督も今日…すてきですよ」と笑いを堪えて返答した。

その言葉に、三島監督は「もうええねん。ほんまいらんわそれー」と突っ込み、関西人らしい絶妙の掛け合いに会場は大爆笑。見ていた黒木は「現場でもこんな感じ」とにぎやかな撮影時の空気を明かしていた。

共演者とフレンドリーな三島監督だが、野村によると「時には鬼になることもある」。自ら、行き過ぎた言動で怒られたことが多々あると話し、三島監督は「だって現場でね、歌とか歌い出すんですよ。ありえなく無いですか?」。反省した様子の野村は「しっかりと教育もしていただいて…」と背筋を伸ばしていた。

「悪いうわさが立つから、もうちょっと優しいとこを」とイメージ払拭(ふっしょく)を野村に託した三島監督。野村は少し考え、「三島さんはね、酔っぱらったらかわいいんですよ」。苦笑いの三島監督は「またそれ、どうでもええ情報やな、ほんまに」と突っ込み、黒木は「たぶん見出しになりますね」。野村も「ヤフーニュースね」と同情し、会場を盛り上げていた。