俳優矢野聖人(26)武田梨奈(27)岡本玲(27)が10日、都内で、映画「ボクはボク、クジラはクジラで、泳いでいる。」(藤原知之監督)の完成披露上映会に出席した。

日本で唯一のくじら博物館で働く若者の実話をベースにした作品で、クジラと人間の交流と奮闘を描いた青春ムービー。撮影は作品の舞台でもある「太地町立くじらの博物館」がある和歌山県で行われた。

この作品で映画初主演を飾った矢野は、20代のうちに主演を張ることが夢の1つだったという。「素直にうれしかったです」と、オファーを受けたときのことを思い出して笑みを浮かべた。撮影も充実していたようで、「ずっと東京で生活してると、海や山、自然に触れることがない。気持ちものびのびと撮影できました」と振り返った。

作品にちなみ「壁にぶつかって乗り越えた経験」を聞かれると、岡本は「この間、滝行にいきました」と明かした。

しかし「前日が大雨の日で、ものすごい水の量だった」といい、「『私、死ぬ!』って思うくらい痛いのと、息ができないのとで、滝にうたれながら号泣しました」。それでも「人間なんて弱いんだな、って思って、前向きになれました」と結んだ。

女優でありながら空手家の一面ももつ武田は、そんな岡本に「今度、うちの道場来なよ!」と話して笑っていた。