阪神の金本知憲監督(50)が今季限りでの辞任を表明した11日、芸能界など各界の阪神ファンに衝撃が広がった。金本監督と旧知の俳優渡辺謙(58)はツイッターに、責を負うのが「トップに立つ人の宿命」と無念の思いを吐露。落語家月亭八方(70)ら地元関西の芸能人が声を寄せた。

17年ぶりに最下位へ沈み引責辞任する金本監督に、渡辺は「宿命」という言葉を使い、悔しさをにじませた。この日、ツイッターを更新し「数字を残せない責任を背負うのはトップに立つ人の宿命」とつづった。

自身は現在、宮城・気仙沼に滞在中であることを明かしたが、同所には自身ゆかりのカフェ「K-port」がある。「2014年に日本シリーズ進出を決めたCSをK-portで観戦し、涙した事を思い出す」と感慨にふけった。

渡辺は今季も何度も甲子園球場へ観戦。指揮3年で結果を出せずに退く金本監督に「今シーズンは無念だった事と、しばしこの重圧から解放されてゆっくりして、またあの笑顔見せて下さい」とねぎらった。

同じく熱烈な阪神ファンのココリコ・遠藤章造(47)は「金本さんがまいた種(若手)は、必ず芽が出て、強いタイガースを作ってくれると思います。またいつかタイガースに帰って来てください」。おひざ元の関西に住む芸人からも惜しむ声が続々上がった。「俺の血は黄色」と言う月亭八方は、若手起用で目指した「超変革」に言及。「志半ばながらも大山(悠輔)、北條(史也)ら、明日の希望が垣間見えます」と続けた。

年間ほぼ全試合をテレビ観戦する漫才師横山たかし(70)は「やり方に間違いはない。わしが監督やっても同じことをした。若い選手を出し改革をしようとしたけど、運がなかった。まだ選手に力がなかっただけや」。金本采配に共感し、来季へは「今年の経験が力になる」と期待を寄せた。